2008年03月21日

1枚の写真がくれた「片付け」への希望

 「身の回りの片付き具合と自分自身には強い連関がある」という事実を発見した思い出話はすでに書きましたが、結局「片づける」ことはできないまま長い年月が過ぎました。
 その後も何冊も片付けの本は読み、メンタルヘルス関連のサイトなどを参考にしたり、マスコミでの「ゴミ屋敷」ネタなどを見ても、「片付け」と「心」に深いつながりがあることはほぼ確信していたのですが、「できない」。意義を理解しても無理。手をつけてみても無理。何度心機一転しても無理なのです。
 たった一度だけ実現した「片づけができる自分」は、いわば受験直前という極限状態のお陰の「火事場の馬鹿力」。もうあんな奇跡は二度と起こらないんだろうなあ、と諦めの境地でした。

 ところが、ある日突然「運命の出会い」が訪れます。
 書店で平積みされていた『捨て上手、片づけ上手は暮らし上手。』 (ハンディESSE―暮らし快適 (Vol.20))を手に取った時から、私の人生は変わりました。
 日付まで覚えてますよ(笑) 2002年2月の3日か4日、節分の日です。旧暦で言えばお正月。まさに「この日から春が始まる」日だったのかもしれません。

 いつものように、気軽にフンフンと立ち読みタイム。片づけに悩む私がこのタイトルの本を手に取らないわけがありません。ぱらぱらとページをめくって、ある写真に釘付けになりました。
 「捨てる&片づけの達人」の辰巳渚さんが、ご自宅の和室で書き物をしている写真。私よりほんの少しお姉さん、被写体としては素人の彼女が、ちょっとはにかんだような微笑を浮かべて、文机に向かっています。部屋はもちろん、ものすごーくスッキリしています。
 「へえええ、さすがお手本、すっきりしていてきれいな部屋だなあ」という第一印象。続いて、あまりにも何もないことに、若干の落ち着かなさを感じる。
 そして…「私にもできる」ということを突然理解したのです。まさに「天啓」。まさに「悟り」。一瞬にして今まで持っていた思い込みが崩れ、まったく違う見方が「降ってわいた」瞬間でした。
 「この1冊で私は変われる!」という震えるような感動に突き動かされて、速攻でレジに持っていって購入し、家に帰り着くまでももどかしいほど浮き足立って慌てて帰り、貪るように一気に読みました。
 そして、その日から「捨てる」「片づける」の実践に火が点き、「第一次お片付け時代」が幕を開けました。
 10代の頃の片づけへの「目覚め」以来、再び長い眠りに就いていて、いわば「セカンド・バージン」でしたね(赤面)。

 不思議なことです。たった1葉の写真が、一瞬にして私を変えました。人生は、1秒で変わってしまうこともあるんですね(しみじみ)。
 どんなにたくさんの言葉を費やすより、たった1枚の映像で何かを理解する…「百聞は一見にしかず」の諺そのもののエピソードです。

 どんな美しく設(しつら)えられたモデルルームもインテリア雑誌も、プロのにおい、商品のにおいを感じると、「どうせできっこない」モードに入ってしまうのでしょう。「美しいなあ」と感動はしても、所詮「他人事」になってしまうのです。
 辰巳渚さんの写真には「等身大」「実生活のにおい」を感じました。かといって、読者投稿インテリア雑誌にありがちな自己顕示、自己満足、過剰な装飾主義とは対極。インテリア「おたく」ではない、現実味。
 こうありたい、という「憧れ」と、これならできる、と思わせてくれる「親近感」を、バランスよく併せ持っている「お手本」は初めてだったのかもしれません。

 なぜ今回「90日そうじ企画」をやり通すことができたかという一つの理由は「私は片づけをすることができる」という確信があったからです。
 「やらなきゃ」という義務感で、ものごとは長続きしません(基本的に家族への強制を勧めていないのも、そういう理由からです)。「やったらいいことある」という心の餌(笑)と、「必ずできるはず」という直感的な確信がなければ、なかなか馬力は出ないです。
 私は早いうちに「そうじ」「片付け」の「意義」は気づいていましたが、「できる」という「希望」は欠けていました。その希望を与えてくれた辰巳渚さんには、深く感謝しています。

※当初、『辰巳渚の「捨てる!」生活―家まるごと2日でスッキリ!!』と混同して記事を書いてしまいました。実際は共同著書『捨て上手、片づけ上手は暮らし上手。』 のことでした。「運命の書」「最高の本」と持ち上げているくせに、間違うなよ〜(T∇T)>自分 お詫びして訂正いたしますm(__)m
posted by eribow at 15:25| Comment(2) | TrackBack(0) | そうじ動機 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「私にもできる!」って、根拠なく思うことあります!
何でしょうかね・・・もうほんとに直感です(^_^;)

辰巳渚さんの写真には、インテリア雑誌の写真にはない、本当にそこで生活しているというリアリティがあるのでしょうね。
本を出しているくらいですから、きっと辰巳さんも、家をきれいにすることに並々ならぬ情熱を注いでいたのだと思います。
だからそれが写真から伝わってきたんでしょうね(^^)
Posted by ひつじ at 2008年03月23日 14:32
>ひつじさん
>本当にそこで生活しているというリアリティがあるのでしょうね。
そうそう、きっとそうです!

>家をきれいにすることに並々ならぬ情熱を注いでいたのだと思います。
>だからそれが写真から伝わってきたんでしょうね(^^)
別のところで、「実は自分は片付けは苦手だ」とおっしゃってました
謙遜や演出ではなくて、ほんとのことだと直観しました
苦手。でもできる。
「モノがなければ片付けなくてもいい」ってすごーい発想の転換ではないでしょうか?!
「ごちゃごちゃしてないって、いいなあ」と分かった写真でもありました(^_-☆
Posted by eribow at 2008年03月24日 15:09
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